完全犯罪を成し遂げる方法
百合は幼い頃から美樹が嫌いだった。勉強も運動もできない、ただ顔が少し綺麗で家がお金持ちなだけの美樹はいつも百合に引っ付いており、「お父さんの面倒をパパが見てるんだから!」と言い自分に従わせてきた。

「その服、ダサいわよ。友達やってんだからマシな格好してよね!」

「あんたからもらったプレゼント、何あの安物。あんた貧乏だからブランド物買えとは言わないけど、もっとマシなのあったでしょ〜?」

「宿題やっといてよ。別にあんたは何の予定もないでしょ?私はエステにネイルサロンに忙しいから。よろしく〜」

常に隣にいた美樹は、いつも百合を馬鹿にしていた。それが嫌で、百合は大学は美樹が入れない大学に行こうと勉強を頑張った。しかしーーー。

「T大?あんたは私と一緒にF大の芸能科に入るんでしょ?私の引き立て役なんだから」

美樹がそう言い、両親からも説得され、百合は偏差値の低い興味のない芸能科に入ることが決まり、その絶望から自殺をするつもりだった。しかし、その時に目の前にいる男性と知り合い、復讐方法を教えてもらったのだ。
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