推しは策士の御曹司【クールな外科医と間違い結婚~私、身代わりなんですが!】スピンオフ
「タワーが輝いてますね」「あれは飛行機ですか?」「うわぁネオンが迫って見える」つい子供のようにはしゃいだ声になって隣の席に話しかけると、専務は満足そうに微笑んだ。
車に乗った時の不安はどこへやら、私は高級車でのドライブを楽んでいる。そして軽く雑談をしていると、専務の携帯が鳴っていた。どうやらアラームのようで、車に乗ってからちょうど30分経過していた。
「もう戻りますね。ドライブだけで30分過ぎたのを謝ります」
無計画ではなく、帰り時間を考えていてくれたと思うとキュンとしてしまう。
「咲月さんといると時間を忘れる」
これ以上キュンキュンさせないで下さい。私は下っ端モブで専務は推しの王子様。自覚なくなりそうで怖くなる。
「ドライブが好きなんです。咲月さんは?」
「私も大好きです」
「よかった。久しぶりに女の子とドライブできて嬉しかった」
昨年大きな失恋をした専務。元カレはどんな人だったのだろう。まだ寂しいのだろうか。
「専務?」
「はい?」いつも専務の返事は、柔らかく優しい。
「まだ寂しいですか?」モブキャラなのに、図々しく聞く自分に驚く。専務は前を向き「寂しいですよ」と素直に答えてくれたから、私の心も寂しくなった。聞かなきゃいいのにって自分で自分に突っ込んで苦笑いになる。
車に乗った時の不安はどこへやら、私は高級車でのドライブを楽んでいる。そして軽く雑談をしていると、専務の携帯が鳴っていた。どうやらアラームのようで、車に乗ってからちょうど30分経過していた。
「もう戻りますね。ドライブだけで30分過ぎたのを謝ります」
無計画ではなく、帰り時間を考えていてくれたと思うとキュンとしてしまう。
「咲月さんといると時間を忘れる」
これ以上キュンキュンさせないで下さい。私は下っ端モブで専務は推しの王子様。自覚なくなりそうで怖くなる。
「ドライブが好きなんです。咲月さんは?」
「私も大好きです」
「よかった。久しぶりに女の子とドライブできて嬉しかった」
昨年大きな失恋をした専務。元カレはどんな人だったのだろう。まだ寂しいのだろうか。
「専務?」
「はい?」いつも専務の返事は、柔らかく優しい。
「まだ寂しいですか?」モブキャラなのに、図々しく聞く自分に驚く。専務は前を向き「寂しいですよ」と素直に答えてくれたから、私の心も寂しくなった。聞かなきゃいいのにって自分で自分に突っ込んで苦笑いになる。