推しは策士の御曹司【クールな外科医と間違い結婚~私、身代わりなんですが!】スピンオフ
帰り際芽愛ちゃんに『専務が咲月をひどい目に合わせたら、SNSで大炎上させてやる』と、意気込んだ顔で言われてしまった。
その時は必死で止めようと思うけど、気持ちはとっても嬉しかった。
家に帰ってベッドに寝ころんでいると、琉希から電話が入ったので座り直して電話に出る。
『今、大丈夫?』
「うん大丈夫。お仕事おつかれさま」
『咲月もおつかれ。LINE見たけど、何か予定あった?』
「うん。他に約束してた。すぐ返事しなくてごめんなさい」
『男?』
「うん」素直に聞かれたことに答えるしかない。
『すぐ言えよ。恥ずかしいじゃん』ちょっと怒ったような笑顔が目に浮かぶ。
「ごめんなさい」見えないけど私はその場で頭を下げる。琉希が正しい。迷う自分が悪いごめんなさい。
『不倫とかじゃ……ないだろうな』
とんでもない意見に「ええっ!!」と変な声が出た。
「そんなんじゃないよ。ごめんね、どうしてそんなこと言うの?」素直に驚いたので聞くと、琉希は申し訳なさそうな声を出す。
『いや、咲月らしくないというか。はっきりしない返事をされたし、うーん……今も悩んでる声がしたから』
声に出すぎてるのか。人間力を鍛えないとダメだな私は、みんなにバレバレで心配かけてしまう。
「ありがとう。大丈夫。不倫とかじゃないから大丈夫。ただ……自分の心が不安定で」
『そいつのことが好きなの?』と聞かれて、私は芽愛ちゃんに続いて自分の気持ちを言葉にする。
「好きだよ」言霊ってあるんだろう。専務に対する想いが揺らぎないものになってゆく。
『応援はするけど、上手くいかなかったら……俺のとこ来い』
「それはダメだよ」
『なんでだよ』
「なんででもだよ」琉希の声を真似して言うと琉希が笑った。
『それでもいいから、待ってる』
「それって、いい人すぎるよ」ずるいよって言いながら、私は涙目になりながら、専務からもらったブルガリのネックレスをただ見つめる。
『報われない恋ってカッコいいだろ』
「報われないのはサイテーでしょう」私が笑うと琉希も笑う。
『それでも好きだから』
「うん……本当に報われない恋って、つらいよね」
『お前が言うな!』怒らながら、またお互い笑う。いい男すぎるよ琉希。
「本当にありがとう」しんみり感謝をしてしまう。私はいい友達に恵まれて幸せです。
『ダメになったらまた連絡して。咲月の成功率何パーぐらい?』
「ゼロから2%ぐらいかな」そもそも成功ってどのパターン?私のゴールはどこなんだろう。
『ヤッター俺の出番じゃん』明るく言われてしまった。
『冗談抜きで、咲月が傷つくの見たくないから』
「芽愛ちゃんにも言われた」って言うと『ネコバスに先越されたのか』と、嫌な声を出す。
「本当にありがとう」心からそう言うと伝わったのか、琉希は『うん。遅くに悪かったな、おやすみ』って言って電話を切ったので、私は「ありがとう」って、電話を切った後でもう一度そう言った。
芽愛ちゃんも琉希もありがとう。
遠くから見てもブルガリのダイヤは輝いている。キラキラと専務みたいだった。ため息が止まらない。
その時は必死で止めようと思うけど、気持ちはとっても嬉しかった。
家に帰ってベッドに寝ころんでいると、琉希から電話が入ったので座り直して電話に出る。
『今、大丈夫?』
「うん大丈夫。お仕事おつかれさま」
『咲月もおつかれ。LINE見たけど、何か予定あった?』
「うん。他に約束してた。すぐ返事しなくてごめんなさい」
『男?』
「うん」素直に聞かれたことに答えるしかない。
『すぐ言えよ。恥ずかしいじゃん』ちょっと怒ったような笑顔が目に浮かぶ。
「ごめんなさい」見えないけど私はその場で頭を下げる。琉希が正しい。迷う自分が悪いごめんなさい。
『不倫とかじゃ……ないだろうな』
とんでもない意見に「ええっ!!」と変な声が出た。
「そんなんじゃないよ。ごめんね、どうしてそんなこと言うの?」素直に驚いたので聞くと、琉希は申し訳なさそうな声を出す。
『いや、咲月らしくないというか。はっきりしない返事をされたし、うーん……今も悩んでる声がしたから』
声に出すぎてるのか。人間力を鍛えないとダメだな私は、みんなにバレバレで心配かけてしまう。
「ありがとう。大丈夫。不倫とかじゃないから大丈夫。ただ……自分の心が不安定で」
『そいつのことが好きなの?』と聞かれて、私は芽愛ちゃんに続いて自分の気持ちを言葉にする。
「好きだよ」言霊ってあるんだろう。専務に対する想いが揺らぎないものになってゆく。
『応援はするけど、上手くいかなかったら……俺のとこ来い』
「それはダメだよ」
『なんでだよ』
「なんででもだよ」琉希の声を真似して言うと琉希が笑った。
『それでもいいから、待ってる』
「それって、いい人すぎるよ」ずるいよって言いながら、私は涙目になりながら、専務からもらったブルガリのネックレスをただ見つめる。
『報われない恋ってカッコいいだろ』
「報われないのはサイテーでしょう」私が笑うと琉希も笑う。
『それでも好きだから』
「うん……本当に報われない恋って、つらいよね」
『お前が言うな!』怒らながら、またお互い笑う。いい男すぎるよ琉希。
「本当にありがとう」しんみり感謝をしてしまう。私はいい友達に恵まれて幸せです。
『ダメになったらまた連絡して。咲月の成功率何パーぐらい?』
「ゼロから2%ぐらいかな」そもそも成功ってどのパターン?私のゴールはどこなんだろう。
『ヤッター俺の出番じゃん』明るく言われてしまった。
『冗談抜きで、咲月が傷つくの見たくないから』
「芽愛ちゃんにも言われた」って言うと『ネコバスに先越されたのか』と、嫌な声を出す。
「本当にありがとう」心からそう言うと伝わったのか、琉希は『うん。遅くに悪かったな、おやすみ』って言って電話を切ったので、私は「ありがとう」って、電話を切った後でもう一度そう言った。
芽愛ちゃんも琉希もありがとう。
遠くから見てもブルガリのダイヤは輝いている。キラキラと専務みたいだった。ため息が止まらない。