絶対にずっと好きだと証明しましょう
楓はうまく言葉が出てこず、本当なら「それは私じゃなくて樹が他の人と一緒にいたいってことでしょ」と聞き返したかったのに、さらに「それって別れたいってこと?」と聞いたつもりが「それって別れてもいいってこと?」と言ってしまい、それによって別れてもいいかと楓から許可を求められた思った樹は、頬をこわばらせて「うん」と頷いた。
楓のためによかれと思って。
楓の方は予想していたとはいえ、やはり突然襲ってきた樹からの別れの申し出にショックで言葉を発せず、樹も楓がなにも言わないのはやはりユーゴが好きなのだなと確信し、それ以上追求しなかった。
楓は店員が運んできた食後のお茶をずずずずずと長く時間をかけてすすってから静かに席を立ち、「最後のごはん、ごちそうしてね」となんとか言葉を振り絞り、ふらふらと店を出ていった。
樹も高校生から付き合ってきた楓とのあまりにも急な終わり方にどこか半信半疑というか、実感がわかないまま「ほら、やっぱり絶対なんてないじゃないか」と、楓の背中に言葉をぶつけた。
楓のためによかれと思って。
楓の方は予想していたとはいえ、やはり突然襲ってきた樹からの別れの申し出にショックで言葉を発せず、樹も楓がなにも言わないのはやはりユーゴが好きなのだなと確信し、それ以上追求しなかった。
楓は店員が運んできた食後のお茶をずずずずずと長く時間をかけてすすってから静かに席を立ち、「最後のごはん、ごちそうしてね」となんとか言葉を振り絞り、ふらふらと店を出ていった。
樹も高校生から付き合ってきた楓とのあまりにも急な終わり方にどこか半信半疑というか、実感がわかないまま「ほら、やっぱり絶対なんてないじゃないか」と、楓の背中に言葉をぶつけた。