絶対にずっと好きだと証明しましょう
12月になると3人はすぐに教習を開始した。
2月までには免許を取得して、入社前に樹と2人でドライブ行こうと楓はもくろんでいた。
けれど学卒業前や春休みに免許を取ろうと考えるのはみな同じで、教習所はこの時期ウハウハの繁忙期。実技の予約を取るのは予想外に困難であり、2月までの目標達成はどう頑張っても無理だった。
さらに留学の友,
ジェームズから誘われて、樹は急遽カルフォルニアに行ってしまった。
今年のクリスマスやカウントダウンは樹と一緒に過ごせるとウキウキしていたのに、近くの楓よりも海を越えた友人の元へと迷うことなく飛んでしまったのだ。
「あんまりですよね」
クリスマスのイルミネーションに彩られた街並みを楓は「きれい」「ひどい」「きれい」「ひどい」を交互に繰り返しながら、銀座三越から日比谷ミッドタウンまで歩いた。
隣にいるのはもちろん異国にいる樹ではなく、その従弟のユーゴで、ユーゴの隣にいるのがなぜりか子ではなく楓かと言えば、りか子も友達と一緒にパリ旅行に行ってしまったからだ。
つまり2人ともクリスマスを一緒に過ごすつもりだった恋人に置き去りにされ、せっかくだからツリーでも見に行こうと意気込んで来たものの、キラキラと華やぐ光景が鼻につくほどいじけていた。
「りか子さんの旅先がアメリカじゃなくてよかった」
「アメリカだとしても、まさか友達の家にまで押し掛けないだろう」
「りか子さんなら押しかけると思う」
「まあ確かに」
2月までには免許を取得して、入社前に樹と2人でドライブ行こうと楓はもくろんでいた。
けれど学卒業前や春休みに免許を取ろうと考えるのはみな同じで、教習所はこの時期ウハウハの繁忙期。実技の予約を取るのは予想外に困難であり、2月までの目標達成はどう頑張っても無理だった。
さらに留学の友,
ジェームズから誘われて、樹は急遽カルフォルニアに行ってしまった。
今年のクリスマスやカウントダウンは樹と一緒に過ごせるとウキウキしていたのに、近くの楓よりも海を越えた友人の元へと迷うことなく飛んでしまったのだ。
「あんまりですよね」
クリスマスのイルミネーションに彩られた街並みを楓は「きれい」「ひどい」「きれい」「ひどい」を交互に繰り返しながら、銀座三越から日比谷ミッドタウンまで歩いた。
隣にいるのはもちろん異国にいる樹ではなく、その従弟のユーゴで、ユーゴの隣にいるのがなぜりか子ではなく楓かと言えば、りか子も友達と一緒にパリ旅行に行ってしまったからだ。
つまり2人ともクリスマスを一緒に過ごすつもりだった恋人に置き去りにされ、せっかくだからツリーでも見に行こうと意気込んで来たものの、キラキラと華やぐ光景が鼻につくほどいじけていた。
「りか子さんの旅先がアメリカじゃなくてよかった」
「アメリカだとしても、まさか友達の家にまで押し掛けないだろう」
「りか子さんなら押しかけると思う」
「まあ確かに」