絶対にずっと好きだと証明しましょう
妹とランチをし、美幸に会って説教をされた後、樹は会社に戻り仕事を続けた。
夜の9時になっていた。
忙しい時期だったので他にも数人の社員が土曜出社で仕事をしていたが、6時にはみんな帰っていった。
樹も仕事を終えて帰ろうとしたところでスマホが鳴った。
ユーゴからだった。
出るといきなり「飯食ったか?」と聞いてくるのでまだだと答えると「ちょうどよかった、食べに来い。早く来い」と言っていつものように樹の返事を待たずに電話は切れた。
20分後にユーゴの家に着くとテーブルの上にはムール貝のワイン蒸しやら鯛のカルパッチョやらローストチキンやら、ホームパーティでもするのかというくらい料理が並んでいた。
「なんか祝い事? 僕のために用意してくれたわけじゃないよね」
「未沙のせいだ」
未沙とはユーゴの従妹。つまり樹が昼間に会っていた妹だ。
「どういうことだよ」
樹は来る途中で買ってきた白ワインを差し出した。
ユーゴはラベルを見ていいワインだなと目を細め、ワインクーラーを持ってきてボトルを突っ込んだ。
「あいつが急に連絡してきて奈良に帰る前に夕飯ご馳走してくれっていうからさ。どうせなら俺が上手いもの作ってやるって張り切ったんだよ。なのに病院から呼び出されたからってドタキャンされたわけだ」
「僕にも連絡がきた。仕事だって言ったらでもランチくらい大丈夫でしょって、昼飯を食べたけど」
夜の9時になっていた。
忙しい時期だったので他にも数人の社員が土曜出社で仕事をしていたが、6時にはみんな帰っていった。
樹も仕事を終えて帰ろうとしたところでスマホが鳴った。
ユーゴからだった。
出るといきなり「飯食ったか?」と聞いてくるのでまだだと答えると「ちょうどよかった、食べに来い。早く来い」と言っていつものように樹の返事を待たずに電話は切れた。
20分後にユーゴの家に着くとテーブルの上にはムール貝のワイン蒸しやら鯛のカルパッチョやらローストチキンやら、ホームパーティでもするのかというくらい料理が並んでいた。
「なんか祝い事? 僕のために用意してくれたわけじゃないよね」
「未沙のせいだ」
未沙とはユーゴの従妹。つまり樹が昼間に会っていた妹だ。
「どういうことだよ」
樹は来る途中で買ってきた白ワインを差し出した。
ユーゴはラベルを見ていいワインだなと目を細め、ワインクーラーを持ってきてボトルを突っ込んだ。
「あいつが急に連絡してきて奈良に帰る前に夕飯ご馳走してくれっていうからさ。どうせなら俺が上手いもの作ってやるって張り切ったんだよ。なのに病院から呼び出されたからってドタキャンされたわけだ」
「僕にも連絡がきた。仕事だって言ったらでもランチくらい大丈夫でしょって、昼飯を食べたけど」