絶対にずっと好きだと証明しましょう
「楓のこと、どう思う?」
「どういう意味だよ」
「楓がもしユーゴ君を好きだと言ったら」
ユーゴは笑顔を引っ込め、樹の顔をまじまじと見た。
それからがっちりした肩をグイと前に突き出すと「大歓迎だな。実は俺、前に楓ちゃんに俺にしたらどうだってけしかけたことがある。お前にすっぽかされてばかりだったから俺の方がいいんじゃないかってな」
4割冗談の6割マジでな、とさらっという。
「聞いてない」
「ずいぶん前のことだ。」
「それで楓はなんて」
「そうですねって、笑って流された」
「そうか」
「そうかって、いいのか?」
「なにが?」
「俺が楓ちゃんにアプローチしてもだよ」
「楓の気持ちは楓のものだし」
「へーえー。ほぉー、ふーん。じゃあ、今度は本気で誘うかな」
軽い口ぶりだが、ユーゴの目はまじめだった。
樹は返事を返せず、グラスに残っていたワインを一気に飲み干した。
樹がグラスを置くと、ユーゴは余裕ありげな笑みを浮かべて、空いたグラスにまたたっぷりワインを注いだ。
「実はアメリカ赴任の話が出ている。外資の会社ならともかく、今時海外なんか面倒で行きたがるやつがいない。で、俺が行こうと思っている。店を継ぐのにいろいろ勉強したいこともあるしな」
それじゃあ楓を本気で誘っても仕方ないだろうと思ったら、ユーゴは予想外のことを口にした。
「どういう意味だよ」
「楓がもしユーゴ君を好きだと言ったら」
ユーゴは笑顔を引っ込め、樹の顔をまじまじと見た。
それからがっちりした肩をグイと前に突き出すと「大歓迎だな。実は俺、前に楓ちゃんに俺にしたらどうだってけしかけたことがある。お前にすっぽかされてばかりだったから俺の方がいいんじゃないかってな」
4割冗談の6割マジでな、とさらっという。
「聞いてない」
「ずいぶん前のことだ。」
「それで楓はなんて」
「そうですねって、笑って流された」
「そうか」
「そうかって、いいのか?」
「なにが?」
「俺が楓ちゃんにアプローチしてもだよ」
「楓の気持ちは楓のものだし」
「へーえー。ほぉー、ふーん。じゃあ、今度は本気で誘うかな」
軽い口ぶりだが、ユーゴの目はまじめだった。
樹は返事を返せず、グラスに残っていたワインを一気に飲み干した。
樹がグラスを置くと、ユーゴは余裕ありげな笑みを浮かべて、空いたグラスにまたたっぷりワインを注いだ。
「実はアメリカ赴任の話が出ている。外資の会社ならともかく、今時海外なんか面倒で行きたがるやつがいない。で、俺が行こうと思っている。店を継ぐのにいろいろ勉強したいこともあるしな」
それじゃあ楓を本気で誘っても仕方ないだろうと思ったら、ユーゴは予想外のことを口にした。