半径3cm未満に
「…日向さん、よく笑うようになったよね」
「だって、笑いたいときは笑ってもいいでしょ?」
ーー「笑えばいいじゃん。
かわいいのに、もったいない」
お世辞でも、先生は「かわいい」って言ってくれた。
その笑顔を、私は二度とすてないから。
「あ、そう言えば、1回私のこと"恋衣"って呼んだじゃん?なんで?」
「え、何でって言われても…覚えてないんだけど」
「えー、覚えてないのー?」
「うん、覚えてないわ。ごめんね?
あ、でも多分ポロッと出ちゃったんだろうね」
「ポロッと出るってどういうこと?」
私は少しずつ、大人になってるんだ。
日向恋衣の人生は、きっと、これから楽しいんだよね?
「ポロッと出るはポロッと出るだよ。てか数学進んでる?」
「すすんでないです!」
「そこ自信満々に言うところじゃないからねー?」
ーーいつか、言える日が来たら。
「だって、笑いたいときは笑ってもいいでしょ?」
ーー「笑えばいいじゃん。
かわいいのに、もったいない」
お世辞でも、先生は「かわいい」って言ってくれた。
その笑顔を、私は二度とすてないから。
「あ、そう言えば、1回私のこと"恋衣"って呼んだじゃん?なんで?」
「え、何でって言われても…覚えてないんだけど」
「えー、覚えてないのー?」
「うん、覚えてないわ。ごめんね?
あ、でも多分ポロッと出ちゃったんだろうね」
「ポロッと出るってどういうこと?」
私は少しずつ、大人になってるんだ。
日向恋衣の人生は、きっと、これから楽しいんだよね?
「ポロッと出るはポロッと出るだよ。てか数学進んでる?」
「すすんでないです!」
「そこ自信満々に言うところじゃないからねー?」
ーーいつか、言える日が来たら。