半径3cm未満に
3、結花ちゃんと私。
「日向さん、ちょっと」
次の日の1限目。
数学の授業前に、魚島先生に呼ばれた私。
「何ですか?
あ、議案書は今日の放課後までに――」
「そうじゃなくて」
先生は小声で私に顔を近づけて話し始める。
「3組の平《たいら》さんに、ノートを渡してくれたでしょう?」
平さんって、平 結花《ゆか》ちゃん、だよね?
結花ちゃんこと、平 結花ちゃんは、1年生のときに仲良くなった女の子。
最近、不登校になってるらしくて、私の書いた漫画を結花ちゃんに渡してもらった。
⋯魚島先生に。
結花ちゃんがどうしたんだろう?
「平さんがそのノートを見て、学校に行きたいって思ったらしくて。
別教室ではあるんだけど、日向さんに昼休みとか会いに行ってほしい。」
私が、そんな大役をつとめてもいいのかな⋯?
次の日の1限目。
数学の授業前に、魚島先生に呼ばれた私。
「何ですか?
あ、議案書は今日の放課後までに――」
「そうじゃなくて」
先生は小声で私に顔を近づけて話し始める。
「3組の平《たいら》さんに、ノートを渡してくれたでしょう?」
平さんって、平 結花《ゆか》ちゃん、だよね?
結花ちゃんこと、平 結花ちゃんは、1年生のときに仲良くなった女の子。
最近、不登校になってるらしくて、私の書いた漫画を結花ちゃんに渡してもらった。
⋯魚島先生に。
結花ちゃんがどうしたんだろう?
「平さんがそのノートを見て、学校に行きたいって思ったらしくて。
別教室ではあるんだけど、日向さんに昼休みとか会いに行ってほしい。」
私が、そんな大役をつとめてもいいのかな⋯?