半径3cm未満に


目を覚ますと、時計が16:17をさしていた。

理科は6限だったから…2時間ぐらい寝てたのか。

身体をおこすと、近くに手紙と私のリュックがあることに気づいた。

『日向、目が覚めたら職員室に来い。
リュックの中に荷物入ってるから。
               相崎』

何だ、あいちゃんか。

もう部活始まってる時間だけど大丈夫かな。

ベッドからおりると、一瞬身体が傾いてあわてて壁に手をついた。

危ない危ない。

こんな所でこけちゃったらやだもんね。

よろよろしながらリュックをかるう。

私は保健室から出て、すぐ近にある職員室のドアをノックして開けた。

「あの…相崎先生⋯」
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