半径3cm未満に
10、お母さんと私。
「じゃあここで待ってる。」
「ありがとうございます」
先生の車からおりて、家のドアをおそるおそる引く。
そうっとくつをぬいで、初めて男性物のくつがあることに気づいた。
少し不気味な甘いにおいがする。
初めてのにおいだ。
そして、お母さんのいるであろうリビングをのぞいてみる。
「お母さん…。」
そっと声をかけてみると、振り返って私と目があったのは知らない男の人だった。
「…あの人、誰?」
その男の人がお母さんにそう聞く。
「恋衣…!?あんた何で帰って来たの!?」
お母さんはヅカヅカと歩み寄って来る。
「ありがとうございます」
先生の車からおりて、家のドアをおそるおそる引く。
そうっとくつをぬいで、初めて男性物のくつがあることに気づいた。
少し不気味な甘いにおいがする。
初めてのにおいだ。
そして、お母さんのいるであろうリビングをのぞいてみる。
「お母さん…。」
そっと声をかけてみると、振り返って私と目があったのは知らない男の人だった。
「…あの人、誰?」
その男の人がお母さんにそう聞く。
「恋衣…!?あんた何で帰って来たの!?」
お母さんはヅカヅカと歩み寄って来る。