半径3cm未満に
「…今日…一緒に寝てほしい…。」
私はそう言って先生の裾をちょっと引っぱった。
「…あ…うん。いいよ。もう寝ようか」
先生はそう言って部屋の電気を消した。
先生と一緒に寝れる…。
そう思うと心臓がドクドクしてきた。
「…先生…私、先生に言いたいことがあってね…。
話してもいい…?」
「うん、いいよ」
すると先生は私のいるベッドに寝転がった。
外からする雨の音しか聞こえなくて、少し不安になる。
でも、今言わなきゃ、チャンスはないよね…?
「あのね…葉羽ちゃんのことなんだけど…。
私が6年生の時、今の仲良しグループとはメンバーがちょっ違ってね…心暖と、千尋と朱莉と私と、それから乙黒葉羽ちゃんって子が同じグループだったんだ。
葉羽ちゃんはもう今は隣の県にいるんだけど…」
葉羽ちゃんは6年生の時、クラスが違ったから中休みや昼休み、放課後しか会えなかった。
その時、6年1組だったのは心暖、千尋、私。