時をこえて、またキミに恋をする。
事件はその夜に起きた。



だれもが眠りについていた夜中の2時。

突然、けたたましい音が宿中に鳴り響いた。


熟睡していたけど、驚いて飛び起きるほど。


「なに…この音!?」


同じ部屋のみんなと、寝ぼけながらも顔を見合わせる。


〈火事です!火事です!至急、安全な場所へ避難してください!〉


機械的な音声が部屋の中で何度も繰り返される。

なんとそれは、火災警報器の音だった!


「火事…!?」

「…うそでしょ!?」


予期せぬ事態に、わたしたちは一瞬にしてパニックになった。


「ど…どうする?」

「誤作動とかじゃないの…?」


そんな声も聞こえた。


だけど、ドアの向こうの廊下が慌ただしい。

すぐに駆け寄ってドアを開けると、パジャマ姿のまま避難している同級生たちがいた。
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