時をこえて、またキミに恋をする。
「…びぃ!びぃっ!」


すると、俺の問いかけに少しだけまぶたが動いた。


「…宗治……?」


びぃが目を開けた。

それを見て、素直にこう思った。


よかった…、生きてた。


張り詰めていた糸が解け、脱力した。

と同時に、沸々と俺の中でなにかがあふれ出ようとしていた。


それが、大きな怒鳴り声となって発せられる。


「こんなところでなにしてんだ、お前はっ!!!!」


びぃの虚ろだった目が、その声に驚いて大きく見開けられる。


「び…、びっくりした〜…」


しかも、出てきたのが緊張感のない言葉だったから、さらに俺の感情が爆発した。


「のんきなこと言ってる場合かっ!バカか、お前は!!死にてぇのか!」


前々からアホ面でバカだとは思っていたが、ここまでバカだとは思ってなかった!
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