時をこえて、またキミに恋をする。
「そうだといいんだけどなぁ。たぶん、そういうことには鈍感なコだと思うんだよね」


こんなに古関先輩が想っているというのに、その気持ちに気づかないなんてもったいない。


古関先輩の恋が叶えばいいな。


先輩の顔を見ながらそう思った。


「ここが、高倉がよくくるお店?」

「そうです!」


わたしは、古関先輩を雑貨ショップに連れてきた。

女の子が好きそうなアクセサリーなどの小物類や、かわいい傘やトートバッグといった雑貨まで置いてある。


「このお店ならいいものが見つかりそうだけど、正直…たくさんありすぎてどれがいいのか迷うな」

「それなら、その人のことを思い浮かべてみてください。普段、よく身につけている小物とかってありますか?」

「…う〜ん。あまり、アクセサリーとかしてるイメージはないけど…」
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