時をこえて、またキミに恋をする。
「よくも、俺のことは好きじゃないだの、散々捨て台詞を吐いてくれたものだな」

「ご…ごめん」


まさか、あのときのことを説教される日がくるとは思ってもみなかった。


「もし俺が、未来が変わると気づいてなかったとしても、都子姫と結婚する選択肢なんてなかった。俺が好きなのは、お前なんだからっ」

「宗治…」

「俺、言ったよな?『必ず会いにいく』って。『未来でまた好きになる』って」


…覚えている。


『必ず会いにいく…!そして、未来でまた都美を好きになる!だからっ…』

『だから…!そのときは、ずっと俺のそばにいてくれ!』


宗治に言われたのは、幕末の時代だけれど…。

わたしにとっては、つい昨日のことのように感じる。


宗治は、桜の木の下でそっとわたしを抱き寄せた。


「また都美に会いたくて、こうして未来にやってきた。だから、ずっと俺のそばにいろ」
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