時をこえて、またキミに恋をする。
ぎゅっと抱きしめられ、わたしは宗治の腕の中で大きくうなずいた。


「…好き。大好き」

「俺もだよ。今度は絶対に離さない」


わたしたちは見つめ合うと、そのままゆっくりと唇が重なった。


その後、宗治…ではなくて、宗馬を家族に紹介したら、みんな引くくらいに驚いていた。

その中でも一番喜んでいたのは朔で、宗馬とは定期的にゲームをして遊ぶ仲に。


宗馬は恐ろしく剣道が強く、夏休みに行われたわたしたちの引退試合でも、宗馬がいる青中が決勝戦で神代中学を破り優勝した。

去年に引き続き、2連覇だ。


宗馬は最後の試合で有終の美を飾り、わたしにとってはうれしいような、悔しいような。

そんな複雑な気分だった。


神代中学は準優勝止まりかと思われていたが、その1年後、怒涛の優勝ラッシュが巻き起こる。
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