時をこえて、またキミに恋をする。
「なるほど…。これはおもしろいのぉ」

「都美は救い人の力だけでなく、前世の記憶も受け継いでいたんじゃな」


そうして、おばあちゃんはまた別の古文書を取り出す。


「これを見てみなさい」


開かれたあるページに目をやると、そこから数ページに渡ってあみだくじのようなものが書かれている。


「おばあちゃん、これって…」

「この家の家系図じゃよ」


おばあちゃんが指さすところには、わたしと朔の名前も書き記してあった。


その指を滑らし、家系図をさかのぼっていくと――。


「“都子姫“…!?」


おばあちゃんが指を止めたところの名前を見て、声を漏らす宗治。


たしかにそこには、【都子】と名前が書かれてあった。


「つまり、都美は宗治くんが仕えていたという都子姫の生まれ変わりじゃな」
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