時をこえて、またキミに恋をする。
なにがなんでも、戻る方法を見つけるまでは帰ってこなさそうだけど…。


「…それに!宗治が腰にさしてた刀って、たぶん…本物の日本刀だよね?お巡りさんに見つかったらマズイんじゃないの?」

「まぁそうかもしれないが、おじいちゃんたちがああ言うんだし、しばらく待っておくことにしよう」


お父さんも落ち着いた様子で新聞を読み始めた。

お母さんは、「帰ってくるなら、ごはんは片づけないほうがいいかしら〜」なんて、のんきなことを言っている。


あんな袴姿で歩いていたら絶対に目立つし、今頃お巡りさんに職務質問されてるんじゃないだろうか。

わたしはそんなことを考えていた。


…それから1時間後。

玄関の戸が開き、ドタバタとした足音が居間に近づいてくる。


「…おい!これは一体、どういうことだ…!?」
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