時をこえて、またキミに恋をする。
古関(こせき)先輩!おはようございます」


それは、わたしよりも1つ上の3年生の古関先輩だった。


「今日の部活、手伝ってほしいことがあるから、いつもより少し早めにこられるかな?」

「はい!大丈夫です」

「よかった。じゃあ、また部活で」


先輩はそう言うと、軽く手を挙げて爽やかに微笑んだ。


古関先輩は、わたしがマネージャーをしている剣道部の部長だ。

神代中学の剣道部は、毎年全国大会に出場している強豪校。


そこの部長を務める古関先輩は、言うまでもなく剣道は強いし、リーダーシップもあって頼りがいもある。

それに加えて頭もいいし、顔も整っているし、古関先輩は学校一番のモテ男子だ。


だけど鼻にかけることはなく、謙虚で真面目。

わたしにとって古関先輩は、すごく憧れる存在だ。
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