時をこえて、またキミに恋をする。
「朝から古関先輩に話しかけられるとか、めちゃくちゃラッキーじゃん!」

「そんなことないよ、七海。部活の連絡事項を伝えにきてくれただけだよ」


古関先輩のいちファンの七海は隣で興奮している。


「それでも、先輩と話すチャンスがあるなんてうらやましい!あたしも剣道部のマネージャーになればよかったなー」

「なに言ってるの。七海はテニス部のエースでしょ!」


わたしの言葉に、七海はおどけたように舌をペロッと出す。


幼い頃からテニスを習っている七海は、中学でもテニス部に入ると決めていた。

大会でも優秀な成績を収めていて、次期女子テニス部の部長候補だ。


そんな七海と違って、わたしはあまり運動が得意なほうではない。

かと言って、文化系の部活でも興味があるものがなかった。


そこで、剣道部のマネージャーに入ることに。
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