時をこえて、またキミに恋をする。
幕末剣士、元いた時代へ
古関先輩に、剣道部への入部を勧誘された宗治。

その日の放課後に、さっそく宗治は剣道部の見学にやってきた。


「びぃも部員なのに、着替えなくてもいいのか?」

「わたしは剣道部の部員だけど、マネージャーなの。だから、動きやすいようにジャージのままでいいの」

「“まねーじゃー”…?」

「部員を陰でサポート…って言ってもわからないか。みんなが練習に専念できるように、その他の雑務をするのが役目なの」

「要は、縁の下の力持ちってやつか」


宗治にしては、いいこと言うじゃない。

感心していると、宗治の姿を見つけた古関先輩が駆け寄ってきた。


「春日井くん!きてくれてありがとう」

「くるつもりじゃなかったが、びぃがいるならと思って」

「そうか。いとこ同士で仲がいいんだね」


古関先輩はそう言うけど、おそらく宗治はそういうつもりで言ったのではない。
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