時をこえて、またキミに恋をする。
わたしが近くにいるなら、消える心配もないからついてきた。

…という意味合いだろう。


「そこで見ているのもつまらないと思うから、さっそく練習に参加してみないか?」

「…俺が?」

「先にみんなに話したら、ぜひキミの腕前を見たいと言って」


ということで、宗治は剣道着に着替えた。


「よく似合ってる!だけど、初めての袴なら歩きにくくないかな?」

「いや、むしろこのほうが落ち着く」


宗治にとっては、袴が普段着みたいなものだもんね。

最近は、制服かスウェットばかりだったから、袴姿の宗治は久々に見る。


そうして、剣道部の練習に参加することとなった宗治。


試合形式をしてみたけど、なんと上級生たちを難なく倒してしまった…!

その強さに、部員たちは圧倒される。


剣道部のエースで部長の古関先輩だって、宗治相手で苦戦するほど。
< 76 / 279 >

この作品をシェア

pagetop