時をこえて、またキミに恋をする。
最終的には古関先輩が勝ったけど、力や技は宗治のほうが上だった。

ルールを理解していれば、おそらく宗治が勝っていたに違いない。


「古関先輩、お疲れさまです」


宗治との試合を終えた古関先輩に、ドリンクを手渡す。


「ありがとう、高倉。それにしても、春日井くんの強さには驚くばかりだよ」

「それでも、やっぱり最後に決める古関先輩は、さすが剣道部のエースです!」

「ありがとう。だけど、オレの目に狂いはなかった。春日井くんは、この剣道部に絶対に必要な存在だ」

「宗治が…ですか?」


すっかり宗治のことを気に入ってしまった古関先輩。

古関先輩が言うから宗治を一応剣道部に連れてきたけど、まさか本当に入部する流れになるとは思っていなかった。


家でも教室でも宗治といっしょなのに、…部活までも?
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