クールな君と甘々な君
私がそう聞くと余計に機嫌を悪くした。


「なんで、あいつは君付けもされないで呼び捨てなんだよ…」


「あ、えっと、まずは落ち着こう!

涼太…は、私の幼馴染なの!だから、呼び捨てなだけだよ!何もないから……ね?」


そういう私は、少しだけ胸がズキッとした。


(いくら、つむぎの彼氏のフリだとしても
本命がいるから…。また、馬鹿な勘違いをしないようにしなきゃ)


「ほんとに?ほんとにそうなのか?
なんとも思わないのか?」


そう詰め寄って聞いてくる颯也くんが、何だか可愛く見えてきてしまった。
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