クールな君と甘々な君
私がそう声をかけると、ハッとした様子で、


「なんでもない」


と言ってきた。そして、つかんでいた腕も離してくれた。



(なんか寂しい…)


って、何考えてんの私?!


颯也君に抱きしめられてたのが、離された途端寂しいだなんて……


最近私、おかしいかも…


そんなふうに一人で悶々考えていると…


「ふっ…。百面相になってるぞ?」
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