クールな君と甘々な君
思い出した昔の記憶
―颯也Varsion―


「そう……ちゃん?」


美羽の放った言葉に俺は、目を見開くことしかできなかった。


今…そうちゃんって言ったか?


そう疑っている俺に、確信をもたせたのは次に美羽が言った言葉だった。


「そうちゃん…なの?・・・颯也君」


そういった美羽は、とてもじゃないけど、動揺している様子だった。


【そうちゃん】


その呼び方は、美羽が引っ越してきて、俺の名前を聞いた時


『ねぇねぇ!お名前なんて言うの??』


『西野、颯也だけど…』

< 196 / 325 >

この作品をシェア

pagetop