クールな君と甘々な君
同居がスタートして一日が過ぎた。
「はぁ…。」
「何回目かわかんないため息ついてるよ?」
私は今凄く沈んだ気持ちでいる…
有名なあの彼と同居なんて…バレたら血祭りだよね?!
それだけは、絶対にやだーーー!!!
とにかく、今日帰ったら速攻西野君に
同居は絶対バレないように念を押しとかなきゃ!
「そんなにため息ついてどうしたの?」
琴葉が心配そうな顔で私を見てきた。
「う、ううん!何でもないよ!」
「そう?でも…無理はしないでね?いつでも相談するから!」
大好きな琴葉に嘘はつきたくないけど……
これは仕方ない。。。
あえて、濁した私に合わせて無理には聞こうとしない琴葉。
滲み出てるよ……。優しさが……。
我ながら「良い友達を持ったな」と思った。
「うん!ありがとう!!」
私は、最高の笑顔を琴葉に向けた。