クールな君と甘々な君
―――帰宅後のこと。


西野君は、もう帰っていたらしくソファーに座ってテレビを見ていた。


私に気づいた彼は「おかえり」と言ってきた


―――ドキッ…!


な、なんかおかえりって恥ずかしいな…


って!何考えてんだ私!

「た…だいま。」


なるべく平静を装って答えた。


あっ!それより、大事なこと伝えなきゃ!


「あ、あのね私達の同居のことなんだけど学校では内緒ってことにしてくれないかな?」



そういった私に、なんで?と言わんばかりの顔をされた。


「あ、えっとね、このことが学校にバレると大変なことになるの……。」


「大変なことって何?」
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