クールな君と甘々な君
「…っ!」

それは…反則だよ…

自分の顔がいっきにボボボッと赤くなるのがわかった。


「どうした?顔赤いぞ?大丈夫か?」


「?!?!」

心配した彼が、私の顔を覗き込んできて
余計に顔が赤くなった。


「ダダダダタダイ…ジョ……ブ!!」


「大丈夫じゃないだろ」


「ほ、ほんとに大丈夫だよ?」

顔が赤いまま、上目遣いで颯也君をみると…


「…っ。……その顔他のやつにみせんなよ」

「え…?」

その顔ってどの顔だろう?


頭にハテナマークを浮かべたままお昼を食べ始めた。


お弁当を食べながら、チラッと隣を見ると風に前髪がサラサラと揺らされていた。

うわっ…。カッコいい…。


ツルツルな肌、真珠のような瞳、ぷっくりとした唇…。


逆に欠点を探す方が難しいほどに完璧な顔立ち。

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