クールな君と甘々な君
学校での彼と本当に同一人物かというほど、優しく言ってきた。


そんな見たことのない彼と、覆いかぶさられている状況から頭から沸騰する寸前だった。


「〜〜っ!わ、わかったから!!だから、ど、どいて!」


片言になりながらも、彼を見ずに答えた。


すると、彼はすんなりどいてくれた。


「……っ。急に悪かった…。先寝るな。」


「あ、うん。」


何だか彼の顔が赤かった気がするけど…
きのせいかな…?


それにしても、さっきのことが嘘のようだったな……。


思い出しただけでも、顔が赤くなった。


(思い出すのは止めよう!)


その日はなるべく気にしないように翌日を迎えた。
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