クールな君と甘々な君
「うわーん!」

急にどこからか泣き声が聞こえてきて、
びっくりして振り返った。

そこには、俺の友達が転んでいて泣いている光景があった。

(何してんだよ…。)

と内心思いながらも駆け寄ろうとしたとき、友達の近くに人影が見えた。


誰だろう…?と思って少し近づくと思わぬ人に声を出しそうになった。


その人影は美羽だった。


しかも、ころんでた俺の友達を……


見ず知らずの人を水道まで行ってあげて


傷口を洗ってやったり、絆創膏を貼ってやったりと色々していた。


その行動に俺は、すごく見直した。


誰も気づいてても知らん顔して通り過ぎって言っただろうに、

あいつはそんなことはしなかった。


そんなことを考えていたら、急に胸がドキドキしてきた。
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