クールな君と甘々な君
―――そのきっかけが起きたのは、美羽を見つけてから約1,2ヶ月過ぎた頃だった。


あの日からなんの進展もないが、毎日美羽を見れるだけでとても、気持ちが安らいだ、


俺はその日、サッカーの部活が終わって教室にカバンを取りに行ったときのこと。


後ろの教室から入ろうとした時―



ーーーードンッ!


「きゃ!」


いきなり誰かとぶつかってしまった。


いつもの俺なら無視して歩く俺だったが、今回ばかりは無理だった。


なぜなら、ぶつかった相手は「美羽」だったからだ。


(……っっ!!)


「西野君!?」


急に名前を呼ばれ、不覚にもドキッとしてしまった挙げ句、


頭がまだ美羽とぶつかったという現実が信じられなく、呆然としていると、



「あ、あの…大丈夫ですか?」


困惑した顔で見てきた。


「別に…大丈夫だから…」


< 65 / 325 >

この作品をシェア

pagetop