クールな君と甘々な君
って、そんなわけ無いか…。


俺はありもしないことを考えていたら


そういえば今日は…。と思いながら、美羽に話しかけようとした。



「あのさ…知ってると思うけど、
  今日から俺たち―――――」


「おはよ〜!美羽〜」


いちばん重要なところで、話を遮られてしまったと思ったが、どちらにしろ、放課後分かるだろうから、気にせずそのままにした。



――迎えた放課後。



家に帰った俺はすぐキャリーケースやボストンバッグを持って家を出た。



この家とも今日でしばらくお別れか…。

「少しの間、家空けるな…。」

ボソッと独り言を呟いていると…。

「颯也ー、そろそろ行くぞー」
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