クールな君と甘々な君
親父から呼ばれたため、俺はお世話になった家と別れを告げた…。




――――ピンポーン。


「は〜い」


少し緊張した面持ちでいた俺の、心を和やかにしたのは、明るい女性の声だった。


(美羽じゃなくてよかった…。)


少しホッとした俺は、親父の後に続いて、
美羽の家、そして、これから過ごす家すなわち俺の家に上がった。


「お邪魔します」


まだ、完全に慣れたわけではないので
一応と思い挨拶だけはしたが、


美羽のあ母さんには、


「挨拶なんてしなくていいのよ!
これからは、この家が颯也くんの家なんだから!」


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