とある蛇の話
「正体は言えないね……。でも、チャンスを与える使命がある僕にとってこの仕事は、やらなければならない事象であるこにとに変わりわない。君にちゃんと今後考えて行動するチャンスを与えてるんだよ」




「考えて行動……?」




「その為にはある程度の、下準備を天界にいる上級天使にせがまれちゃってうるさいのなんのって……。でも、僕は自分で言うのもなんだけどものすごく面倒くさがりなんだ。これ以上は支援はしないよ?いい?わかった?」



「ちょっと待ってーーー!!まだ話がーー」





プツリと銀河が閉ざされた。




上級天使を扱う仕事って、一体どうゆう人なのだろう………。



「でも……これでーー」




天界の小学校には通える。




見ず知らずの人物だけど、ここまでの親切心を仇で返すわけには行かない。





「よし!!お爺さん!!見てこれ!!天界住人表だよー!!これでーーー」





玄関を駆け抜け、お爺さんが眠りにつく寝室にたどり着いた時だった。




いつものように優しい眠りについていたから、ただの昼寝をしているだけだと此時は思っていた。





ただ、その寝顔から1週間も変化を見せることなく永遠と眠り続け起きることはなかった。





爺さんはあの日、安らかな永遠の死を迎えてしまったんだ。




葬式に参列する事になった僕は、お爺さんに最後の別れのキスをして「小学校に行ってくる」と宣言した。


それは人間で言うところ、六歳になった出来事だった。
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