俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「さあ、どうなんだろうな、親父の代からの付き合いだが、女の影ないなあ」

「うちには可愛らしい女性がいるんじゃないですか」

そこへ東條さんが現れた。

「おっ、本人登場だな」

「私の噂でもしていたのですか?」

「あ?っ、お前の女の話だ」

「残念ながら、おりません」

東條さんはチラッと私を見て答えた。

「お前、まさか美希に気があるのか」

東條さんは慌てて私から目線を外し答えた。

「そんなことありません、あっいやない事もないです、あっ……」

「お前わかりやすいな、美希に手を出すなよ」

「そんなことしません」

東條さんは顔を赤くして答えた。

しばらくして彼の退院が決まった、そしてマンションに戻ってきた。

「やっぱりうちがいいな」

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