俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「お前の悪い癖だな、女性に頼まれると、断れない」

「反省するよ、済まなかった」

望月は大きなため息をついた。

「俺に謝ってどうするんだよ、謝るのは美希ちゃんにだろ、モデルとの不倫騒動といい、妹みたいなご令嬢といい、美希ちゃん、もうお前の側にいられないって言いかねないな」

「脅かすなよ」

「今は安静が第一だからな、誤解を解くのは退院してからだな」

俺は美希の病室へ向かった。

美希は眠っていた。

俺は美希の側で美希の手を握り、一緒に帰ろうと呟いた。

次の日、東條が病院へやって来た。

「社長、奥様は大丈夫ですか」

「切迫流産は免れた、落ち着くまで入院だそうだ」

「そうですか、しばらく、奥様の側にいてあげてください」

「すまん、よろしく頼む」

俺は病室に戻った。

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