俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
若い奥さんなら多少は体調を見ながら大丈夫かもしれないが、私は高齢出産の年齢なので、子宮の収縮が流産の危険があるため、控えるように注意を受けた。

彼は徹底して産まれるまで、我慢すると言ってくれた。

若い可愛らしい子に言い寄られたら、誰だってその気になってもおかしくないと思うと、
心配になる。

でも彼を縛り付ける事は出来ないと自分に言い聞かせた。

彼が「美希、また明日来るからな」と言って、病室を出て行った。

私は彼の後ろ姿に手を伸ばし、引き留めたい気持ちをグッと堪えた。

蓮さんが好き、だから私だけ見つめて、私は蓮さんの妻なんだから、他の女の子を見ないで、私の側にずっといて、と言いたかった。

蓮さんに抱きついて、キスしたかった。

< 131 / 316 >

この作品をシェア

pagetop