俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
そこへ望月さんがお見舞いに来てくれた。
泣いてる私を見て「どうかしたのか」と声をかけた。
「なんでもありません」
「なんでもない顔してないぞ」
「なんかいつも望月さんは泣いてるところに現れるんだから、誤魔化せないですね」
「美希ちゃんを慰めろって神様が言ってるんじゃないか」
「神様?」
私は望月さんが神様だなんて言葉を使う事に意外だと感じた。
「えっ?意外?」
「はい」
「これでも毎朝神様を祈ってるよ、美希ちゃんが蓮じゃなく、俺を好きになってくれって」
望月さんの言葉にポカンと口を空けてしまった。
「なんて顔してるの、俺が美希ちゃんに惚れたら、おかしいかな」
「おかしいんじゃなくてあり得ませんよ」
「どうして?」
「どうしてって」