俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
私は返事に困った、多分泣いている私を和ませる為なんだろうけど、こんな時なんて返せばいいか、この年代の人はよくわからない。

「あっ、大変な事忘れてました、救急車で病院まで運んで頂いてありがとうございました」

「ああ、大丈夫、よかったな、何事もなくて……」

「はい」

沈黙になった、何話せばいいの?

その時望月さんは廊下に蓮さんの気配を感じて、私のベッドに腰を下ろし、私の手を握った。

「美希ちゃん」

次の瞬間、蓮さんが病室に入ってきた、そして望月さんを私から引き離した。

「望月、美希に何してる、離れろ」

望月さんは蓮さんに廊下に出されて、胸ぐらを掴まれ、殴られた。

「痛ってえ」

「蓮さん、やめてください」

蓮さんは私に近づき「大丈夫か」と手を握った。

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