俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
私の頬の涙を手で拭ってくれた。

「望月、てめえ、美希に何した、美希は泣いてるぞ」

望月さんは蓮さんが殴った口元に手をあて「ごめん、美希ちゃん、泣かしちまったな、びっくりしたんだな、可愛くてついキスしようとした」と自分を悪者にして、私の涙の訳を自分のせいにしてくれたのだ。

「望月、美希は俺の妻だ、今度はただでは済まないからな」

「俺の妻?それならちゃんと守ってやれよ」

「どう言う事だ」

二人のただならぬ状況に私は口を挟んだ。

「蓮さん、やめてください」

まず、蓮さんを落ち着かせ、望月さんを気遣った。

「望月さん、大丈夫ですか」

私はベッドから降りてハンカチを濡らし、望月さんの口元に当てた。

「大丈夫だ、美希ちゃん、ありがとう」

私は心の中で望月さんの気遣いに感謝した。
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