俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
望月さんは蓮さんに一言投げかけた。
「蓮、お前が美希ちゃんを守れないなら、俺が美希ちゃんを守る、覚えておけ」
望月さんは病室を後にした。
蓮さんは私をベッドに誘導して寝かせてくれた。
「望月がごめん」
「望月さんは何もしていませんよ、私が泣いてるところへお見舞いに来て慰めてくれただけです」
「泣いていた?なんで泣いてたんだ」
「蓮さんを縛っちゃいけないなって思って、私は蓮さんの側にいちゃいけないのかなって思ったら、涙が出てきただけです」
「俺は縛られていると思っていない、それに美希は俺の側にずっといていいんだ、俺の妻なんだから」
「そうですね」
「会社の前にいた女性のことだが」
そこまで言いかけて、美希が言葉を遮った。
「麗子さんですよね」