俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
楓はそうだったとクスッと笑った。

「後で一緒に作ろうな」

そう言って、麗子のおでこにキスを落とした。

そんな矢先だった。

麗子が怪我で入院したのは……

望月は入院先の病院へ急いだ。

「麗子、大丈夫か」

この時望月の頭の中は真っ白になり、初めて麗子の存在を再認識させられた。

麗子への気持ちをはっきりわかった、失いたくない存在だと……

「楓、ごめんなさい、心配かけてしまって」

「心臓が止まるかと思ったよ、脅かすなよ」

「もう一つ、謝らないと」

望月は心当たりがない様子で、キョトンとした表情を見せた。

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