俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
しかし、退院して間もなく、麗子が恥ずかしそうに俺に囁いた。

「今晩から楓のベッドで一緒に寝てもいい?」

それが何を意味するのか、俺にはわかっていた。

「赤ちゃんが欲しいです」と言っていた麗子。

俺もそろそろ、家族を増やす事も視野に入れないといけないと考えていた。

麗子を素直に純粋に抱きたいと思った。

今までは、美希ちゃんとどうこうなれるとは思ってはいなかったが、麗子を抱きたいと言う気持ちにはなれなかった。

この日の夜、俺は麗子を抱いた。

先にベッドの入っていた俺の元に麗子は入って来た。

「麗子」

キスを一つ麗子の唇に落とす。

麗子は甘い吐息を漏らした。

受け身だった麗子が俺の唇をチュッと吸って甘噛みした。

今まで感じた事がない感情が溢れて来た。

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