俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「パパ、ママは帰ってこないの?」

「ああ、疲れちゃって病院で休んでるんだ、だから、蓮也は保育園でパパが迎えに行くまで大人しく遊んでいるんだぞ」

「分かった」

保育園の初日、自分の支度と蓮也の支度で目が回る忙しさだった。

美希はこんなにも大変な思いを、文句も言わず一人でやっていたのか。

「おい、蓮也、早くしろ」

「やべえ、パパは着替えてくるから靴履いておけ」

そこにインターホンがなった。

東條だと分かっていたから、無視した。

蓮也は椅子を引っ張って、乗っかりインターホンに出てくれた。

「はい、誰?」

「あ、蓮也様ですか、東條です、社長、いやパパは支度出来たのかな」

「まだだよ、今鍵を開けるね」

蓮也はオートロックを解錠して東條を迎え入れた。
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