俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
ガチャっとドアを開けて、蓮也は東條を手招きした。

「おはようございます、蓮也様」

「おはようございます、東條さん」

「ええっと、パパはどこまで支度出来てるのかな」

蓮也は俺の寝室に入ってきて「パパ、東條さんがきたよ」と声をかけてくれた。

「わかった、もう少しだ、蓮也は支度終わったのか」

「僕は完璧だよ、パパだけだよ」

朝の一コマの様子だ、もう無理、でもまだ初日だ。

いや、待てよ、俺はなんでこんなにも支度に時間がかかっているんだ。

蓮也のことだけじゃない、そうだ、美希が全て用意してくれていた。

俺はそれを着たり、身につけたりするだけでよかった。

今日は何がどこにあるのかわからない。

探すのに時間がかかっているんだ。

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