俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
俺はなんて小さい男なんだ。

美希の気持ちがわからない、もしかして俺のことははじめから好きではなかったのか。

徐々に自信がなくなっていった。

マンションに戻ると、東條はリビングでスマホを見ていた。

「社長、おかえりなさいませ、蓮也様はぐっすり寝ておられました」

「そうか、サンキューな」

「美希様とお話し出来ましたか」

「いや、望月と話していたから、帰ってきた、邪魔しても悪いしな」

「もう面会時間はとっくに過ぎていますよね」

「特別な関係なんだろう」

「社長、美希様はそんなことは致しません」

「どんなことだよ、蓮也を俺に押しつけて、望月とよろしくやることか」

「社長、冷静になってください」

東條は俺の肩を掴んで落ち着かせようとした。

< 183 / 316 >

この作品をシェア

pagetop