俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
いつも蓮也が寝た後に帰ってくる、それまで真弓さんにはいてもらう日々の繰り返しだった。

真弓さんは一生懸命仕事をこなしてくれていた。

ある日、仕事から戻ると、真弓さんは「お疲れ様です」と言って、食事を温めてくれた。

蓮也の世話をして、家事もこなしてくれて、まるで美希の代わりをしてくれていた。

寝室に着替えに入ると、すぐに真弓さんも入ってきて、俺の背中に頬をつけてきた。
「私は鏑木さんが好きです、鏑木さんは奥様を愛しているのは分かっています、でも、もし、安らぎを求めているなら、私をお役立てください」

俺は真弓さんの方に向きを変えて、彼女の肩を抱いた。

「ありがとう、いつも助かってるよ、でも俺は美希と知り合ってから美希以外は考えられないんだ、ごめん」

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