俺様御曹司は十二歳年上妻に生涯の愛を誓う
「すみませんでした、余計なことを言ってしまって、これからも頑張りますのでよろしくお願いします、では失礼致します」

「ご苦労様」

真弓さんはマンションを後にした。

蓮也の部屋を覗くと、ぐっすり寝ていた。

俺は真弓さんが温めてくれた食事を全て平らげ、眠りについた。

朝、蓮也が俺の寝室にやってきて、俺に声をかけた。

「パパ、起きて」

「蓮也、やべえ、俺また寝過ごしたか」

「違うよ、パパに話があるんだ」

蓮也ももう五歳を迎えて、すっかりお兄ちゃんになったと感じていた。

「なんだ、欲しいおもちゃでもあるのか」

「違うよ、昨日僕、ママと会ったんだ」

「えっ、美希と、どこでだ」

「ママが幼稚園に来たんだ」

「なんか言ってたか」

「ママと暮らさないって言われた」

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